https://youtu.be/ACltdLEmD0k 夜が深くなるほど、 あなたの声が、輪郭を取り戻してくるの。 忘れたはずの癖、触れられた場所、囁きの温度―― なぜか、こんなにも鮮明に。 私はいま、鍵をかけた一人の部屋にいる。 誰にも、見られたくない。 この姿だけは……絶対に。 化粧も落とさず、 あなたに触れられた夜の下着を身につけたまま、 ベッドに腰を沈めて、ただ黙っているの。 ねぇ、知ってる? 心って、腐るのね。 あなたを想い続けて腐ったこの感情、 もう誰にも、見せられないほど黒いの。 それでも思い出すの。 あなたの体の重さ。 私を包む腕の、獣みたいな荒さと、 最後のキスの、あのやさしさ。 あの時、私、笑ってた? 泣いてた? 覚えてないのよ。 でも、あなたの背中の広さだけは……今でも、 目を閉じればすぐそこにある。 一人の夜は、まるで毒。 ゆっくりと、でも確実に私の中を蝕んでいく。 だけど、それでいいの。 あなただけが、私を狂わせた。 あなただけが、私を女にした。 ……明かりを消して、鍵をかけて、 私はまた、あなたの幻に抱かれる。 誰にも見せられないわ。 こんな女、もう二度と。 あの夜から、私の時間は止まってる。 何年経った? 季節がいくつ巡った? そんなの、もうどうでもいいのよ。 カレンダーなんて破り捨てたの。 だって私の中では、まだあなたがいるのよ。 玄関の鍵を閉めるたび、 あなたがすぐ後ろに立っている気がして…… 思わず、振り返ってしまう。 馬鹿みたいでしょう? でも、...