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1月, 2025の投稿を表示しています

義父さんのイタズラに悩む嫁の悩みと悦び「出したらダメよ」

あのね、聞いてくださる?最近、ちょっと困ってるのよ。義理のお父さまがね、なんだか私にちょっかいを出してくるの。 最初は軽い冗談だと思ってたのよ。「お嫁さん、今日もきれいだねぇ」とか、「そんなに頑張って、旦那に惚れ直させるつもりかい?」とかね。まぁ、最初は笑って受け流してたんだけど、だんだんそれがエスカレートしてきたのよね。 例えば、この間なんて、台所で夕飯を作ってたら、後ろから急に肩に手を置かれてびっくりしちゃったの。「そんなに力を入れて、包丁がかわいそうだわ」なんて言いながらね。そんな風に言われると、なんだか妙に意識しちゃうじゃない? それに、義父さまったら、妙に褒め上手なのよ。「お嫁さんの笑顔を見ると、疲れが吹っ飛ぶねぇ」とか、「そのエプロン姿がまるでドラマのヒロインみたいだわ」とか。そんなことを言われると、なんだか心がくすぐられるようで…いやだわ、私ったら。 でもね、これって、いけないことだって分かってるの。旦那さまのお父さまなんですもの。家族よね。私が変な気持ちになるのはおかしいのよ。だけど、心のどこかで、「もっと言ってほしい」なんて思ってる自分がいるのが、もう情けなくて。 一番困ったのは、この間のお買い物の帰り道。義父さまが荷物を持ってくれてたの。そのときね、「お嫁さんと二人で歩くと、新婚旅行みたいだわ」なんておっしゃるのよ。私、思わず「そんなこと言わないでください!」って笑いながら言っちゃったけど、胸がドキドキしちゃって。だめよね、こんなの。 旦那さまには言えないわ、こんなこと。だって、ただの冗談よね?義父さまに悪気なんてないのよ、きっと。でも、私の中で、このドキドキが消えないのが困りものなの。私、どうしたらいいのかしら。 ねぇ、これって、私が悪いの?それとも、ただの義父さまの愛嬌に振り回されてるだけなのかしら。もう少し心を強く持たなきゃだめよね。 それから数日後のことよ。また義父さまと二人きりになる瞬間があったの。旦那さまが夜勤で家を空けててね、その日は義父さまが「一緒に晩酌でもどうだい?」って誘ってくれたの。最初は断ろうかと思ったけど、あまりに楽しそうな顔をされるものだから、つい「少しだけなら…」って答えちゃったの。 リビングのソファで並んで座ってね、義父さまとお話してたの。昔の話や旦那さまの子供時代のこと、いろいろ聞いてるうちに、なんだか和やかな雰...

奥さんもうここで止めたってもええんやで「男性顧客から枕営業を要求される女性外交員」

営業車の窓から見える夕暮れが、やけに胸にしみた。今日の商談も、手応えはなかった。毎日毎日、目標数字に追われて走り回る日々。もう何年こんな生活を続けているんだろうかって、ふと思った。 コンビニで買った安いサンドイッチをかじりながら、次の訪問先の資料を見直していたとき、スマホが振動して、画面に表示された名前を見た瞬間、背筋がピンとした。 奥さん、こんばんは。今どこにおるんや?   その声、関西弁のなじみあるイントネーション。顧客の田中さんだった。 あ、田中さん、こんばんは。今日は会社の近くにおりますけど、どうされました? いや、ちょっと頼みたいことがあってな。いまから時間あるか? 頼みたいこと。嫌な予感が頭をかすめたけど、それを振り払うように笑顔で答えた。 ええ、もちろんです。どちらへ伺いましょうか? 田中さんの指定した喫茶店は、よくドラマに出てくるような、少し薄暗い雰囲気のレトロな店だった。カランコロンと鳴る扉の音が、妙に耳に残った。 よお来てくれたな。まあ、座りぃや。   田中さんはすでに席に着いていて、私を見てにこっと笑った。その笑顔、どこかぎこちなくて、嫌な空気をまとっているように感じた。 ご連絡いただきましてありがとうございます、なんか恐縮ですわ。 田中さんは煙草に火をつけて、一口吸ったあと、じっと私の目を見てきた。 奥さんな、今の仕事、しんどいやろ? その言葉に、一瞬、息が詰まった。なんでそんなこと聞くんですか?と聞き返したけど、田中さんはまっすぐな目で続けた。 数字に追われて、上からもいろいろ言われるやろ。そんなん、見てたら分かるわ。 そらまあ、大変なこともありますけど、それが仕事やと思ってますし... でもな、奥さんもうここで止めたってもええんやで。 その言葉の重さに、心が揺れた。ほんまにしんどい。この仕事から逃げたい。でも逃げたら、自分には何も残らないんじゃないかって。 田中さん、どういう意味でおっしゃってるんですか?   声が震えたのが、自分でも分かった。 簡単な話や。俺が奥さんのノルマ、一気にクリアしたる。その代わり...   田中さんはテーブルに肘をついて、身を乗り出してきた。 今夜、俺と一緒におってくれへんか? その瞬間、時が止まったみたいに感じた。頭の中で何かが弾け...

もう辛抱たまらんどうにかならんか「家政婦のおばさん」

  じいさんと家政婦さん 家の中はいつも通り静かだった。カーテンが揺れる音、台所から聞こえる包丁の音、そして家政婦さんの柔らかな笑い声。65歳を過ぎたじいさんには、どこか落ち着いた日常が心地よく、家政婦さんが来る日を楽しみにしていた。 その日も彼女は、いつものように動きやすい服装で掃除に取りかかっていた。彼女のポッチャリとした体形、白いシャツと軽いジーンズの姿が、じいさんにはどこか温かみを感じさせて、ふと胸が温かくなるのを覚えた。もちろん、彼女は絶世の美女ではない。しかし、何とも言えない色っぽさがあり、じいさんの心を引きつける。 「おじさん、また足元が汚れてますよ。」 家政婦さんが優しく言った。じいさんは、軽く手を振って答える。 「まあ、気にしなくてもいいよ。俺はもう長くないし、掃除なんてどうでもいいさ。」 しかし、彼女はその言葉を無視して、じいさんの靴を丁寧に拭いてくれた。じいさんはその仕草を見て、なぜか胸がドキリとする。「なんだ、俺はこんな年齢になってもまだ女を見る目があるのか?」と自嘲しながらも、彼女の手のひらが靴を拭う様子が目に焼きついて離れなかった。 その日の午後、台所で彼女が煮物を作っていると、じいさんはテーブルに座って一人で本を読んでいた。台所から漂う香りが、じいさんの鼻をくすぐる。 「いい匂いだなぁ…」 じいさんは独り言をつぶやき、つい口元がほころぶ。しかし、彼女が振り返ってニコッと笑うと、その笑顔がじいさんの心をさらに乱す。若い頃には感じなかった、どこか懐かしいような、胸の奥が熱くなる感覚。じいさんはその思いに困惑していた。 その夜、じいさんは布団に入ったものの、なかなか眠れなかった。目を閉じると、家政婦さんの笑顔が浮かんでくる。そして、彼女が何気なく見せた仕草、例えば髪をかき上げるときの無意識な優雅さ、汗を拭うその仕草が、じいさんの心に強く残っていた。 「こんな年で恋なんておかしいだろう…」 じいさんは自分を責めるように呟いたが、心の中では次に家政婦さんが来る日を心待ちにしている自分を否定できなかった。 「でも、どうしてもあの子と一緒に…」 そんなある日、偶然家政婦さんの話を聞いてしまった。彼女が経済的に困っていることを。じいさんは、その話を聞いた瞬間、心が揺れた。家政婦さんは普段、誰にも頼らずに仕事をこなしていた。しかし、その背後には多...

天狗のような男と出会った未亡人の中年女性「そそり立つ鼻」

山深い村に住む未亡人の私は、この場所で静かな日々を送っていました。夫を失った悲しみはまだ心の奥底にありましたが、それでも季節ごとの美しい景色が私の癒しでした。そんな私が彼と出会ったのは、夏が終わりかけた頃のことでした。 その日、近くの神社の参道を散歩していたときでした。木漏れ日が差し込む中、見知らぬ男性が佇んでいるのが見えました。彼は驚くほど背が高く、その顔には異様に長くて太いそそり立つ鼻がありました。まぁ、いやだぁ「天狗のようだわ」いやらしぃと、思わず心の中でつぶやいてしまいました。 「こんにちは。」私が声をかけると、彼は振り向き、少し微笑みました。その瞬間、心臓が一瞬止まるような感覚に襲われました。彼の目は深い森のようで、見つめられると自分がすべて見透かされるような気がしたのです。 「こんにちは。散歩ですか?」低く響く声で彼が尋ねてきました。私は頷きながら、「ええ、いつもこの道を歩くのが好きなんです。」と答えました。 それから、彼との会話が始まりました。彼は都会からこの村に移り住んだばかりで、この神社が気に入っていると言いました。その話しぶりには、どこか神秘的な雰囲気がありました。 ある日、彼が私を訪ねてきました。「少し話しませんか?」と誘われ、断る理由もなかった私は彼を家に招き入れました。二人で庭先に座りながらお茶を飲むと、彼はぽつりぽつりと自身の人生について語り始めました。彼もまた、かつて大切な人を失った経験があると。 「あなたは、まるで天狗みたいですね。」思わず口にしてしまった言葉に、自分でも驚きました。彼は一瞬目を丸くし、それから大きな声で笑いました。 「それは初めて言われました。でも、悪い気はしません。」 その笑顔があまりにも温かく、私の心の中にしまっていた何かがふっとほどけるのを感じました。 しかし、その日から、私は自分の心の中で揺れ動く感情に戸惑うようになりました。「夫を失ったばかりの私が、こんなふうに誰かを想っていいの?」という罪悪感と、「でも、この人といると、久しぶりに自分が生きていると感じられる」という欲望が入り混じっていました。 夜になると、彼との会話が頭の中をぐるぐると巡ります。彼の長くてたくましいそそり立つ鼻が月明かりに照らされたときの姿、低く響く声、そして、あの深い目。 「ねえ、私は間違っているの?」布団の中で独り言のようにつぶやいて...

元夫の不倫をきっかけに子どもを連れて離婚しました。「娘の彼氏とデートしてしまった お母さん」

夜の静けさに包まれたリビングで、私は一人ワイングラスを傾けていた。窓の外には街灯が淡い光を放ち、遠くで車の音がかすかに聞こえるだけ。18歳の娘、里奈は友達と出かけていて、家には私しかいない。 「まったく、若いっていいわね。何もかもがキラキラしてる。」 一人ごとのつもりだったのに、声が意外に大きく響いて自分でも驚いた。グラスを置いて、思わず溜息をつく。離婚して5年。元夫の裏切りで始まった新しい生活には慣れたけれど、心の奥底に残る虚しさが消えることはなかった。 そんな時、里奈が初めて彼氏を家に連れてきた日のことを思い出す。彼の名前は慎也。少し照れくさそうな笑顔で「よろしくお願いします」と頭を下げた彼に、私は軽く会釈を返した。 「慎也くんね、里奈から話は聞いてるわ。まあ、どうぞ。」 お茶を出しながらも、どこか目を引くその若さに圧倒されていた。引き締まった体、素直そうな表情、それに優しい声。私は自分が娘の彼氏に見とれていることに気付き、慌てて気持ちを切り替えた。 数週間後、偶然スーパーで慎也に会った。 「お母さん、こんなところで。」 彼は気さくに話しかけてきた。カートを押していた私は驚きながらも笑顔を返す。 「慎也くん、奇遇ね。一人?」 「はい、ちょっと晩ごはんの材料を買いに。」 短い会話の後、別れるつもりだった。しかし、慎也が「もしよかったら一緒にお茶でも」と誘ってきた時、私は戸惑いながらも頷いてしまった。 カフェでの会話は思いのほか弾んだ。彼は里奈の話を嬉しそうに語りつつ、時折真剣な表情で自分の夢についても話した。その純粋さに、私はかつての自分を重ねてしまった。 「慎也くん、素敵な夢ね。応援したくなるわ。」 「ありがとうございます。お母さんも…素敵です。」 その言葉に一瞬息が止まった。慎也の瞳が真っ直ぐ私を見つめている。その視線に込められた何かに、私は動揺を隠せなかった。 その日から、慎也との偶然の出会いが増えていった。公園、駅前の書店、そしてまたスーパー。まるで何かに導かれているかのように、私たちは何度も顔を合わせた。 「これって偶然ですかね?」 慎也が冗談めかして言うたびに、私は苦笑いしながらも心の中で戸惑いが膨らんでいく。里奈の彼氏としての慎也と、私の前で見せる慎也が、どこか別人のように感じられたからだ。 ある日、彼から突然連絡が来た。短いメッセージだった。 「少...