金曜日の夜はいつも特別だ。仕事が終わり、家に帰ると、玄関を開けた瞬間に漂うスパイスの香り。義理母さんが台所で忙しそうにしているのが見える。
「おかえり、今日もカレーにしたよ。」
義理母さんの声が優しく響く。俺は玄関で靴を脱ぎながら、その香りに包まれて一瞬の幸福感を味わう。リビングに入ると、テーブルにはもうすでに出来上がったカレーが置かれている。湯気が立ち上り、その香りがさらに強く鼻をくすぐる。
「いつものように、具材もたっぷり入ってるよ。」義理母さんが微笑む。
俺はシャワーを浴びてから、テーブルにつく。義理母さんの作るカレーには、いつもどこか特別な味がある。市販のルーを使っているはずなのに、義理母さんが作ると全く違う。スプーンを口に運ぶと、その豊かな風味が広がり、心も体も温かく包まれる。
「どう?今日のカレー、少しアレンジしてみたんだけど。」
「うん、美味しいよ。義理母さんのカレーはやっぱり最高だ。」
義理母さんは満足そうに頷く。その姿を見ると、俺は何故か胸が締め付けられるような感情に襲われる。毎週金曜日、仕事の疲れを癒してくれるこの時間。義理母さんの愛情が詰まったカレーが、俺にとっての一週間のハイライトなのだ。
「おかわりしていい?」
「もちろん。いっぱい食べてね。」
俺はおかわりを注ぎながら、義理母さんの手元を見つめる。その手はいつも忙しそうに動いていて、義理の息子のために様々な料理を作り続けてきた。その一つ一つに、俺への愛情が込められているのだ。
「義理母さん、ありがとう。金曜日の夜が一番好きだよ。」
「そう言ってもらえると嬉しいわ。」
カレーを食べ終えると、俺は満足感と共に深い安らぎを感じる。この瞬間が、俺にとっての幸せの象徴だ。金曜日の夜は、義理母さんのカレーと共に過ごす時間。その特別な感情が、俺の心を満たしてくれる。
「金曜日の夜はカレーにしてね、義理母さん。」
「もちろんよ。あなたのために、毎週作るわ。」
そう言って義理母さんは微笑む。その笑顔を見るたびに、俺は何故かムラムラしてくる。母さんのカレーには、言葉では表せないほどの愛と欲望が詰まっているからだ。
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