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五十歳、まだ女でいたい ― 再燃する妻の肌


佐藤美紀は、45歳の専業主婦だった。夫の浩一とは結婚して20年が経ち、二人の子供たちはすでに巣立っていた。

https://youtu.be/mh_5j9BAnNw


毎日の生活は穏やかで、規則正しいリズムを刻んでいた。朝は夫の弁当を作り、洗濯物を干し、午後には近所のスーパーで買い物をする。


夕食の支度を終える頃、浩一が帰宅する。それが美紀の日常だった。


浩一は大手企業の営業部長で、仕事に追われ、帰宅後は疲れた顔でソファに座り、ビールを飲むのが習慣になっていた。会話は天気や子供たちの近況、時には仕事の愚痴に限られていた。


美紀はそれを当たり前のこととして受け止めていた。結婚当初の情熱は、いつしか薄れ、互いに相手を家族の一員として見るようになっていた。


美紀自身も、鏡に映る自分の姿にため息をつくことが増えていた。頬のたるみ、細くなった髪。歳を重ねるごとに、体重が増え、動きが鈍くなっていた。


そんなある日、美紀は久しぶりに高校時代の同窓会に出席した。会場は地元のホテルで、懐かしい顔ぶれが集まっていた。

笑い声が飛び交う中、美紀は隅の席に座り、昔の写真を眺めていた。そこに現れたのは、かつてのクラスメート、田中俊介だった。


俊介は今、建築事務所を経営しており、変わらぬ明るい笑顔で美紀に声をかけた。「美紀、久しぶり。元気そうじゃないか。」


俊介との会話は、意外に弾んだ。学生時代の思い出話から、現在の生活まで。美紀は自分の言葉が自然に溢れることに驚いた。


浩一との会話では感じなかった、軽やかな心地よさがあった。帰宅後、美紀は鏡の前に立ち、久々に化粧を丁寧に落とした。

肌が少しだけ生き生きとしているように思えたが、それは気のせいだと自分に言い聞かせた。


翌日から、美紀の日常に小さな変化が生まれた。朝の散歩を始めてみた。夫の弁当にも、少し工夫を加えた。浩一は気づかないようだったが、美紀自身の中に、何かが芽生え始めている気がした。

仕事を探してみようか、そんな考えが頭をよぎった。長年抑えていた好奇心が、静かに動き出そうとしていた。

美紀はキッチンで夕食の準備をしながら、窓の外を見つめた。秋の風がカーテンを揺らし、遠くの街灯が灯り始めた。明日、何が起こるのだろうか。美紀の心は、穏やかながらも、微かな期待で満ちていた。


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